ほうじ茶の香りが漂うと、自然と心がほっとする。
思い出すのは、おばあちゃんが台所で茶葉を煎っていたあの光景。朝市で買ってきた新鮮な茶葉を、鍋でゆっくり焙じていた。
湯気とともに立ち上がる香ばしい香りが家中を包み、その香りで目覚めるのが日常だった。あの香りに包まれる朝が、とても心地よかった。
やさしい香りとともに過ごしたあの時間は、今も私の心の奥に深く残っている。
Contents
ほうじ茶を使ったクッキーを作ってみる
今日は、その懐かしい香りをクッキーに閉じ込めてみようと思う。ほうじ茶を練り込んだ絞り出しクッキーだ。サクッとした食感の中に、ほのかに香る香ばしいほうじ茶。焼き上がりの香りは、まさにおばあちゃんが台所で焙じていた、あの香り。
クッキーを作りながら、ふと浮かぶのは、おばあちゃんの台所。
おばあちゃんが丁寧にお茶を煎っていた姿と、窓から差し込むやわらかな朝の光。そしてその香りが、今の私の台所にも重なっていく。
クッキーの生地に、思い出が一緒に練り込まれていくようだ。
🍂ほうじ茶の絞り出しクッキー🍪
【材料】(約30枚分)
- 無塩バター 80g
- 粉糖 40g
- 卵白 1個分
- 薄力粉 120g
- ほうじ茶パウダー 大さじ1.5
- バニラペースト 小さじ1
【作り方】
- 室温に戻したバターをクリーム状になるまで練り、粉糖を加え白っぽくなるまでよく混ぜる。
- 溶き卵白を少しずつ加え、その都度よく混ぜる。バニラペーストを加えて風味をつける。
- ふるった薄力粉とほうじ茶パウダーを加え、ゴムベラでさっくりと混ぜる。
- 絞り袋に生地を入れ、星型の口金で天板に絞り出す。
- 170℃に予熱したオーブンで12〜15分焼き、焼き上がったら網の上で冷ます。
丁寧に淹れたほうじ茶とともに
焼き上がったクッキーに合わせて、ほうじ茶を丁寧に淹れてみた。
クッキーを口に運ぶたび、ほうじ茶の風味が広がった。どこか懐かしく、心を穏やかにしてくれる。
小さな一枚のクッキーが、遠い記憶をふわりと蘇らせてくれた。
こんな時間を持てるのは、おばあちゃんのおかげかもしれない。
『お菓子が紡ぐ物語』 Hachiko
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